2018.12.07
『FaceRig Studio』がLive2D Cubism 3 OWに対応、ライセンス体系にSNSフォロワー数や年度売上に関する規約が追加・変更に
Live2D Cubism 3 Original Workflowに対応し、一部不具合も解消されました。
【目次】
Holotech Studios SRL社が開発・販売するFaceRigシリーズ製品には、個人利用向けの『FaceRig Classic / Pro』と商用利用向けの『FaceRig Studio』が存在します。
『FaceRig Classic / Pro』と『FaceRig Studio』は異なる製品です。
『FaceRig』はルーマニアのHolotech社の製品ですが、当記事ではLive2Dと組み合わせてお使いいただく日本のユーザーさんから寄せられた意見やお困りの声を代表して、Holotech社に確認して共有しています。
Live2D社ではすべての質問にお答えすることは出来ません。
『FaceRig』についての疑問・質問は「FaceRig公式フォーラム」か、「FaceRig:Steamコミュニティ」にお願いします。
FaceRigの商用利用版である『FaceRig Studio』がLive2D Cubism 3 OW(Original Workflow)に対応し、より複雑なモーションの制御を行う事が可能となりました。
また、クリッピングや加算、モーションなどの不具合も解消され一段と使いやすくなりました。
さらに弊社所属のデザイナーチーム「Live2D CreativeStudio」が手掛けた新しいLive2Dモデル「GAOO」と「YUTAKA」も特別にバンドルされる事となりました。ぜひお試しください。
FaceRigの商用利用版「FaceRig Studio」がLive2D Cubism 3 OW (Original Workflow)に対応!クリッピングや加算、モーションなどの不具合が解消され一段と使いやすくなりました。また、@live2dcs による新しいキャラクター「GAOO」と「YUTAKA」も特別にバンドルされています! pic.twitter.com/ScFBA3jSSf
? Live2D (@Live2D) 2018年12月7日
『FaceRig Studio』ライセンス体系が変更
2018年11月8日、Holotech Studios SRL社は商用利用向け製品『FaceRig Studio』の新しいライセンス体系を発表しました。
今回大きく変更となったのは「ライセンスの名称」と「ライセンスの価格」、そして一部ライセンスにSNSフォロワー数と売上に関する規約が追加・変更となりました。
『FaceRig Studio』ライセンス名称の変更
旧ライセンス名 | 新ライセンス名 |
FaceRig Studio Personal with Live2D | FaceRig Studio for Individual VTubers with Live2D |
FaceRig Studio Business with Live2D | FaceRig Studio for Professional VTubers with Live2D |
FaceRig Studio Booth with Live2D | FaceRig Studio for Event Booths with Live2D |
Live2Dを利用した『FaceRig』および『FaceRig Studio』ライセンスの詳細一覧
■ FaceRigライセンス
『FaceRig Classic』とは、個人ユーザーによる非商業利用、またはYouTubeやTwitch、ニコニコ動画などの動画投稿サイトを利用し、月500ドル未満の広告収入が伴う場合に利用可能な製品ライセンスです。
『FaceRig Pro』は製品としては『FaceRig Classic』と全く同じ機能を持っています。しかし、動画投稿サイトで月500ドル以上の広告収入が伴う場合にはこの製品ライセンスを購入する必要があります。
『FaceRig Pro』の製品ライセンス購入以降は、広告収入限度額が無制限となります。『FaceRig Pro』の製品ライセンス内で認められている製品利用目的を持った個人ユーザーに限り、SNSのフォロワー数や事業の年間売上額を問わず『FaceRig Pro』を使い続けることが可能です。
また、『FaceRig Classic / Pro』はいずれも個人ユーザーと規定の条件に該当する法人ユーザー(下記表参照)のみ利用可能です。該当しない法人ユーザーは『FaceRig Studio』をご利用ください。
※下記表内の赤字は変更対象箇所となります。
ライセンス名 | 価格 (2019/01/29現在) |
ライセンス タイプ |
利用 ユーザー数 |
対象者 | 利用目的 | ?販売場所 |
1-1. FacceRig Classic (+Live2D Module) |
¥1,878 税込 | 永続ライセンス | 1 | 個人のみ | 非商業的または YouTubeやTwitch等の動画投稿サイトでの月500ドル未満の広告収入を伴う利用 FaceRigで作成したコンテンツに対して参加費・入場料が発生しないイベント会場での利用 |
?STEAM |
1-2. FaceRig Pro (+Live2D Module) |
¥8,458 税込 | 永続ライセンス | 1 | 個人、または年間売上20万ドル未満の事業者、公認のNPO・慈善団体 | YouTubeやTwitch等の動画投稿サイトでの月500ドル以上の広告収入(収入額無制限)を伴う利用 FaceRigで作成したコンテンツに対して参加費・入場料が発生しないイベント会場での利用 |
STEAM |
■ FaceRig Studioライセンス
『FaceRig Studio』とは、『FaceRig Classic / Pro』のすべての機能に加え、Live2D Cubism 3 OWへの対応や、追加のセンサー(Perception Neuron、Leap Motion、Intel Realsense)を設けることで手の動きを再現できる『FaceRig Classic / Pro』の上位版製品です。
FaceRig製品(Classic / Pro / Studio)を使用した動画作品などを有料で販売することや、有料会員向けのサービスとして提供する行為は商業利用に当たるため、個人ユーザーであっても『FaceRig Classic / Pro』ではなく『FaceRig Studio』の製品ライセンスを購入する必要があります。
FaceRig Studioは個人・法人ユーザーどちらも利用可能です。
※下記表内の赤字は変更対象箇所となります。
ライセンス名 | 価格 (2019/01/29現在) |
ライセンス タイプ |
利用 ユーザー数 |
対象者 | 利用目的 | ?販売場所 |
2-1. (FaceRig Store) FaceRig Studio for Individual VTubers w/Live2D (STEAM) Facerig Studio for Individual Creators + Facerig Studio for Individual VTubers w/Live2D |
(FaceRig Store) ¥82,138 税抜 (STEAM) ¥85,115 税込 |
永続ライセンス | 1 | ソーシャルメディア(どれか一つ)のフォロワー数が100,000人未満の個人、年間売上20万ドル未満の事業者、公認のNPO・慈善団体 | 自身による商業的・非商業的な利用 | STEAM FaceRigストア |
2-2. FaceRig Studio for Professional VTubers w/Live2D |
¥493,377 税抜 | 永続ライセンス | 4 | 年間売上20万ドル以上の事業者、ソーシャルメディア(どれか一つ)のフォロワー数が100,000人以上の個人 | ?商業的・非商業的な利用 | FaceRigストア |
2-3. FaceRig Studio for Event Booths with Live2D |
¥657,873 税抜 | 永続ライセンス | ?1 | 個人、非営利団体、事業者 | 公共の場で不特定多数の人が使う利用(店舗での利用など) | FaceRigストア |
FaceRig製品のイベント利用に関して
『FaceRig Classic / Pro』の個人ユーザーと規定の条件に該当する法人ユーザーは、一般参加者側に参加費・入場料が発生する有料イベントにおいて、参加費・入場料がFaceRig Classic / Proを利用して作成された音声・映像コンテンツに対して直接的・実質的に支払われるものでなければ、その音声・映像コンテンツを会場内でプライベート利用または一般公開することが認められています。
また、イベントや公共の場でユーザー自身(またはそのスタッフ)以外の不特定多数の一般参加者がユーザーとしてFaceRig製品を利用し操作を行えるようにする用途の場合は、『FaceRig Studio for Event Booths』の製品ライセンスを購入する必要があります。
『FaceRig』および『FaceRig Studio』ライセンスに関するQ&A
- Q. 個人がコミケなどのイベントブースで使う場合も『FaceRig Studio for Event Booths with Live2D』が必要ですか?
- A. いいえ、ブース出展者やそのスタッフがFaceRigを操作するのであれば必要ありません。『FaceRig Classic/Pro』をお使いいただけます。『FaceRig Studio for Event Booths with Live2D』が必要なのは、FaceRigのライセンス保有者以外の人(来場者など)にFaceRigを操作させる場合のみです。
- Q. 個人がYouTube LIVEのSuper Chatのような「投げ銭」的な機能を有効にした動画を配信する場合も『FaceRig Studio』が必要ですか?
- A. いいえ、有料ユーザーに限定された動画(例:pixiv FANBOX等)でなければ必要ありません。一般に公開されている動画であれば、『FaceRig Classic/Pro』をお使いいただけます。
- Q. 個人でフォロワーが10万人以上、または年間の広告収入が20万ドル以上ある場合も『FaceRig Studio』が必要ですか?
- A. いいえ、個人ユーザーであればフォロワーの数や広告収入の数にかかわらず『FaceRig Pro』をお使いいただけます。ただし、一般に公開されない、有料ユーザーに限定された動画(例:pixiv FANBOX等)の配信には『FaceRig Studio』が必要です。
『FaceRig』はルーマニアのHolotech社の製品ですが、当記事ではLive2Dと組み合わせてお使いいただく日本のユーザーさんから寄せられた意見やお困りの声を代表して、Holotech社に確認して共有しています。
Live2D社ではすべての質問にお答えすることは出来ません。
『FaceRig』についての疑問・質問は「FaceRig公式フォーラム」か、「FaceRig:Steamコミュニティ」にお願いします。
注意
このお知らせページは、Holotech Studios SRL社が開発・販売するFaceRigシリーズ製品について日本語で簡単に紹介することを目的としています。購入や利用条件など、詳しくはHolotech社の製品紹介ページおよびFaceRig使用許諾契約書、FaceRig Studio使用許諾契約書をご覧ください。
FaceRig Studio with Live2Dを含むFaceRig関連製品については、FaceRig STEAM CommunityやHolotech Studios SRL社に直接お問い合わせください。なお、Live2DのSDKを使ったゲームやアプリの開発・出版については、Live2DのSDKリリースライセンスをご覧ください。
【更新履歴】
2018年12月10日:『FaceRig Classic / Pro』と『FaceRig Studio』についての概要を追加
2018年12月12日:『FaceRig』シリーズライセンスに関するQ&Aの追加
2018年12月13日:『FaceRig』の公式フォーラムとSteamコミュニティへの案内を追加
2019年01月21日:ライセンス表を『FaceRig』と『FaceRig Studio』の2種に分割
2019年01月29日:製品ライセンス概要文とイベント利用時に関しての記載を追加